歯冠修復と咬合

1. 歯の役割は, 食物を咬み切り, 咀嚼することが第一です. 歯切れが良くて, しかも,挟まらない歯1本1本を連結しない歯冠修復方法を実施しています.1本1本の歯は指と同様に触覚を司る感覚器官でもあります。歯応えが食感覚としても、極めて大切です。

2. 1〜3本などの少数の歯を修復する場合には,現在ある歯並びの高さと形に合わせて製作するように耳の孔を使った平均値咬合を採用する顔弓測定法で製作しています.

3. しかし,多数歯を製作する場合や噛み合せがズレている心配がある場合には,一人一人の噛み合せの高さを測定して、咬合高径と呼ぶ噛み合わせの高さを高めて回復すると同時に、下顎運動を測定して、下顎関節の亜脱臼を整復して、その高さの、上顎に対する下顎の正常な位置(中心位)で、噛み合せを仮の歯で製作して,残存している天然歯の咬合の矯正治療を半年以上かけて実施しています.

4. 最終的な歯冠修復は一人一人の下顎運動の測定値を使って、鋭利で、しかも、擦れ合わない、歯切れが良く、歯軋りが起きない生理的な噛み合せで製作しています.

鋭利で歯切れの良い歯の形は、弱い力でも食べ物を簡単に切断できるため、食べ易く固い食べ物を楽に食べることができます.歯軋りは歯切れの良くない平坦な歯の形が引き起こす現象です。

5. 小笠原歯科診療所では2名の熟練した歯科技工士がおり、2人1組で28本〜32本の歯冠修復物を一度にWax Cone法で製作しており,30本の歯が何処も削って調整する必要なしに、1度の診療でセットされて完了しています.

6. 29歯学部は「保険診療」のレベルの教育と診療を行っていますから,また、国内の歯科技工所は、咬合に無関心ですから,正常な歯切れの良い歯冠修復法や下顎運動測定値の利用法をまったく採用していません.また、金属の硬化熱処理法を採用していません.

7. 硬化熱処理すると、金属は焼き入れされて、2倍の硬さになり、18K白金加金は天然歯のエナメル質の硬さに匹敵する硬さになりますから,歯切れの良さが維持されますし,耐久性が持続します.

8. 順次誘導咬合と呼ぶオーストリア・ウィーン大学の方法を1991年以来過去27年間余り採用しています.日本の歯科診療所では、唯一だと思われます.その他の歯科診療所は、29歯学部と同様な試行錯誤法で、下顎安定位を探すのに時間を費やし, 患者の下顎運動を測定していませんし,勿論、測定値を利用していませんから,30歯を一度に製作することはできませんし,2本か3本ずつ、仕上げるのが丁寧で優れていると説明されています.

9. それは1戸の家を建てる際に、10部屋あったら、毎年1部屋ずつ、10年間を費やして新築するのが丁寧で優れていると説明しているのと同じです.継ぎ接ぎだらけで, バカバカしくて、お話にもなりません.

10. セラミックス修復法という素人の患者に迎合した一時的な審美性を追求する「審美修復」をしないで, 20年間, 40年間という長期間の耐久性を第一目標に掲げて治療しています.

11. Porcelain=陶材歯冠修復=セラミックは1985年10月で完全に廃止して, 以後32年の間 1本も製作していません. それに変わる方法として, リヒタンシュタインのIvoClar社製品である人工水晶=Quarts=硬質レジン(Chromasit や Adoro)で見える部分だけを白く作る前裝歯冠修復法を18K白金加金鋳造冠修復に適用しています.

実施例を観察してください. 一時的な治療よりも, 生涯の耐久性が第一です.

18金は硬さがエナメル質と同等で、金属アレルギーがなくて, 黄金色は常に変わりません.Metal Freeと言われる審美歯科は耐久性がありません.ZirconiaもCAD/CAMも粗悪品です.

臨床例1

臨床例2

臨床例3




臨床例4

臨床例5




臨床例6