歯周病治療

歯周病は, 日本国内では, 再発し易く完全には治癒しない病気であると日本歯周病学会の大家は考えています.

私は1968年から1975までの7年間を東京医科歯科大学歯学部歯周病学教室に在籍して専攻しました.

その結果, 国内の歯周病関係者は見識が狭くて, 咬合をまったく理解しないまま, 汚れだの, 歯石だの, と、口腔内の微生物の感染が歯周病の原因であると考えています.

私の理解では, 歯周病は嫌気性菌の感染症であるとともに, 咬合性外傷という外力によって, 個々の歯がその歯周組織である歯槽骨を破壊する疾患です.そこで, 具体的な診療方針は

歯周ポケットを測定することは、感染を拡大する危険な加害行為ですから, 傷害罪に値しますから厳禁です. がしかし、保険診療では常識的に義務づけられています.

また、歯石除去を行うと、歯周病は、より一層悪化するから、歯石除去は要注意であると、1950年にテキサス大学のSumpter.Arnim教授は警告を発しました.( ★ )

それから67年経った現在でも、保険診療では、「歯石除去:Scalingと根面の歯石除去と研磨: SRP=Scaling and Root Planningを常套手段にしていますが、これって、とんでもない加害行為です.

具体的な歯周病の治療方法は, 次の通りです.

1. 嫌気性菌を抗生物質で駆除します.すると, 口の中の排膿によるネバネバが一気に解消して, 口臭も改善されます.

2. 咬合性外傷の原因を確実に解除します. それには, 臼歯離開咬合を作り上げることです.

そして, 咬合性外傷の原因である【歯軋り】を解消するために, 同時に下顎運動の遊びである顎関節部の開口運動水平基準軸方向への横ズレ=Transversal Horizontal Axis方向へのImmediate Side Shift Movementを確実になくするための咬合治療矯正を行うことです.

専門的には臼歯離開咬合にすることによって,Wide Centric OcclusionをPoint Centric Occlusionにしますから、歯軋りしたくても、歯軋りができなくなりますので,臼歯は安定します。

3. これらによって, 歯周病はイチコロで治癒して再発しません.何をモタモタしているのかと考えます.

4. 1963年にアメリカ・クリーブランドのDr. T. Messrmanが歯の咬合の原則は62:1である.と研究成果を発表しました.歯は縦方向の力には、強くて,(横方向の力と回転方向の力)の62倍耐えられる構造になっているとの研究です.

歯周病で、歯が動揺して咬めない原因は、歯を支えている歯槽骨が消失して、支えが弱くなった結果、動揺しているためです.歯槽骨が破壊されて, 吸収して消失する原因は、毎日の咀嚼運動で加わる咬合力です。歯が横方向の力や回転方向の力を受ける結果、発生する咬合性外傷です.

不潔にしていて、歯肉炎になるのは勿論ですが,歯肉炎だけでは歯はグラグラにはなりません.歯槽骨も破壊されません.

5. 歯周病の原因は歯垢の微生物であるから,歯垢清掃が大切であると力説している歯周病学者や歯科医師や、歯科衛生士は、押し並べて、咬合には無関心な素人です.

6. 私の妹は東京の中野に住んでおり,74才です.彼女は42年前に青山で開業している日本臨床歯周病学会会長先生に560万円で歯周病の治療を受けましたが,再発して、上顎臼歯部は8本全部を失い、下顎も臼歯部を5本失い、前歯も上下5本失いました.

1996年5月7日に私を受診して,インプラントを25本植えて、1997年4月21日に完了して、すでに丸20年が経ちました. その間、歯周病は再発していません.

臨床例1



臨床例2








臨床例3