虫歯治療

姑息治療と正則治療 : 歯科医療の二重構造

小笠原歯科は100%自費診療です. 保険が効くか, 効かないかは, 手抜きの応急治療か, 正式な本格治療かの違いです.
★ 資料は番号順に貼付いたします.

日本国内の常識的な手抜き治療と, 私が実施している正則歯科医療との違いを理解して頂きたくて, この資料を制作しましたので, その違いを良くご理解下さいますようにお願い申し上げます.

A. 歯医者と歯科医師

1. 日本は明治以来, 過去150年間, 歯科医療の鎖国を継続中です. 日本にある29歯学部の教育と診療は, アメリカに100年以上(★1=アメリカと日本), スイスに120年以上も, 時代遅れです(★2=咬合の歴史).

2. この手抜き治療を, 私・小笠原久明は1961年7月10日に先輩から知り, 以来56年間, 先進国水準の正式な歯科医療の実現に努力して来ました(★3=P.29, 4=P.31. 5=P.32,33. 5=34. 6=P.36. 7=P.37=咬合の歴史).

3. 日本では,「歯は痛みさえ収まれば, 悪い歯は抜いて入れ歯にすれば, 働かせるのに差し支えないから, 十分である」と, 手抜き診療が過去130年間続いています.

4. その証拠に, 手の親指1本無くしたり, 片目を失明したりすると, 確実に「身体障害者」に認定されて, JR乗車券の半額免除などの優遇が受けられますが, 歯科にはありません. また, 人間ドックに入っても, 歯科の検査はありません.

5. 総合病院には「歯科口腔外科」はありますが,「マッサージ科, 鍼灸整骨科」がないのと同じで, 歯医者が担当している「歯科一般・小児歯科・矯正歯科」はありません. 歯医者は正式な歯科の医師ではなく, 素人だましの手抜きの応急治療をしているサービス・マンだからです(★8=P.13=Crazy).

6. 歯医者を受診する患者心理は, 一般医科の「患者」意識が乏しい「お客様気取り」が普通です. 診療方針を素人の患者が決めて, それに従うのが良心的で親切な歯医者だと思っている日本人が大半です(★9=P.14,15=患者とお客, 医療と客商売).

7. 10才から50年間, 歯医者にかかり続けて, 60才になって, 健全な歯が半分以下になっても, 自分は手抜き治療の結果, 再々治療を繰り返していることに気が付かないのが普通です(★10=P.54=川崎幸枝, ★11=58=伊藤由紀美,★12=62=神谷奈美子,★13=66,67=松川清美. ★14=68=酒井栄明. ★15=70,71=川端保. ★16=72,73=早瀬悦子. ★17=75=野尻毅. ★18=76,77=北野さち子. ★19=岸田徳子. ★20=80-82=加賀谷美鶴. ★21=83=和田直美. ★22=,88,80=藤野利津子

8. 日本には白人先進国の歯学部教授は明治以来, 1人もいたことが無く, 今も白人先進国の歯科医師は国内に誰一人開業していません. 完全な歯科医療鎖国政策を継続中です.

B. 虫歯の治療と歯髄保存

9. 読売新聞の2014年5月18日版に「歯削る機器7割使い回し」(★23)と報じられています. 私は別紙(★24)の通り, 多数のVacuum Tipや3-way Syringe, Motor HeadやTurbine Headを用意して, 5台の滅菌器で厳重に滅菌しています. 滅菌費は請求し, Turbine Headは滅菌に伴う損傷を避けるため, 1人ずつ保管して, 感染防止に留意して, 軽費節減にも努めています.

10. 私は術前に口腔内写真撮影, 咬合高径の測定診断, 歯科用標準型X線撮影, 模型診断とPanorama 断層X線撮影検査を行い, 必要に応じて, 頭部規格X線撮影診断や3次元X線CT撮影検査(★25)を行い, 地域の基幹病院に血液・尿・感染症検査を依頼して, その精密検査に基づく生涯に亘る全体的な診療計画書を作成し, 2時間の説明と同意の下に全体的な一口腔単位の歯科計画診療(★26=P.102, -2)を行っています.

11. 手抜き治療しか知らない日本人は, 「虫歯や歯周病は, 一度正式な治療を受けると, 生涯に亘り, 長持ちする」ということを知らないのです(★27=1: P.31, 2: 窪瀬佐知子, 3: 岡田明子). 正式な虫歯治療方法は, 虫歯検知液:Caries Detector(★28)で染め分けて, 確実に虫歯感染部分を取り除くのは, 保険診療方式の9〜11倍の時間が必要です(★29=P.13,★30=予約表).
隣接面の虫歯を削らずに, 確実に発見するためのDIAGNOdent装置 (★31)もあります.

12. 保険診療では, 即時充填形成(即形)=126点=1,260円で詰めるまでの治療を終えることになっています. それは毎月400万円の保険診療収入がある平均的歯科診療所では, 2分39秒で詰める用意を終える必要があります.

13. 正式な方法では, カラーテスト(★32)して口腔清掃するのに, 2分間, 表面麻酔(★33=Beezocain) をして, 浸潤麻酔を効かせるのに, 5分間, 虫歯を虫歯検知液で染め分けて, 綺麗に取り除くのに, 5〜10分間, セメントで歯髄を保護するのに, 1分間と, セメントの硬化待ちに7分間, 詰めるために形を整えるのに, 1分間, 合計2+5+5+1+7+1=21〜26分間が必要です. うがいを度々ゆっくりと行う患者では, 一層の時間がかかります. 普通には, 2分間がかかります. 21〜26+2=23〜28分間です.

14. 23〜28分は, 2分39秒の8.68〜10.57倍で, 約9倍〜11倍です. その結果, 普通の保険方式の治療では, 詰められている歯の内部は虫歯の缶詰状態です(★34=P.51,52). 詰め物の下に残されている虫歯は, 平均5.2年, または, 5.4年で再発して, 再治療していると, 北海道大学森田学教授の報告があります(★35=P.31).

15. 正式に虫歯を取り除いて詰めたり, 被せたりした歯は, 5年ではなく, 25年, 35年が経過しても, 変化が無く, 一生の耐久性があります(★27=1:P.31, 2:窪瀬佐知子, 3:岡田明子).★12.★16.★21.★22.★28=SM).
姑息治療と言われる普通の歯科治療の結果は, ご覧の通りです(★29=P.52,53=山岸理知子,★10.★11.★12.★13. ★14.★15.★16.★17.★18. ★20.★21.★22)

16. 虫歯は, う蝕円錐と呼ばれる形で, エナメル質の下にある象牙質の表面で急速に広がり, 逆さ円錐形に深く進む性質がありますが, 保険診療ではう蝕円錐を残したまま, 虫歯の表面だけを詰めていますから, 残された虫歯は確実に再発します. (★36 )

17. 虫歯が深く, 取り除くと, 歯髄が出た場合, 私・小笠原久明は1966年9月に10分間以内の1回でできる, 確実で無痛的な歯髄保存法を発見し, 以来, 51年間に亘り, 歯髄を取り除く抜髄と, それに引き続く困難な歯内療法を回避して来ました. その粗筋は, 1982年10月, Wienでの第70回FDI(世界歯科医学大会)で発表しました(★37=FDI).

18. 歯髄保存法は, 1) 直接覆髄法(★38=KF, ★39=HK)と, 2) 生活歯髄切断法です(★38=KF. ★40=HK,★41=SH). どちらも, 歯根歯髄は正常な健康状態に保存されますから, 歯科月刊雑誌(歯界展望6月号★42)で報告されたように, 歯根が将来破折することはありません. この技術は現在も世界的な技術です.

19. 現在でも, 世界中の歯学部や開業医では, 迅速で確実な歯髄保存法が確立していませんから, 歯髄を除去する抜髄(★43)をして, 複雑で時間がかかる歯内療法が行われています.

20. 普通の無痛治療には麻酔液を使いますが, 麻酔液を使いたくない場合には, 径50μmの酸化アルミニウム粉末で, Sand Blastして歯を削るMicro-Prep装置(★44,45=P.54,55)を1991年1月から使用しています. Micro-Prepは, 麻酔をしなくても, 虫歯を削ったり, 歯髄切断したりがまったくの無痛で, しかも, 迅速にできます. 術後の痛みもありません.

21. 私は, 歯の神経である歯髄を殺しませんから, 歯は生きているため, 上下顎の前後左右にある20数本の多数歯を同時に無痛治療が必要な1) 全体的な印象採得と, 2) 歯冠合着する際には(★46=P.50,53), 1974年8月の開業と同時に, 全身麻酔法である笑気吸入沈静法(★45=P.44左上から2番目)を採用して, 3時間, 4時間を無痛で治療できています.

22. 麻酔注射が痛くて怖い方には, 表面麻酔法や上顎・下顎の伝達麻酔法と, 瞬間的に針を使わずに麻酔する針なし麻酔器: Syrijet(★46 )があります. 
上顎伝達麻酔法は1本で90分間, 下顎伝達麻酔法は3時間半, 麻酔が効きます.

23. 歯髄が死んだ歯の歯内療法やインプラント植立には, 1974年の開業以来, 各Chair SideにX線撮影装置を設備して, 1990年2月からは, Digital X線撮影装置(★47=P.46右下)を備えて, 移動せずに撮影して, 2秒後に拡大して表示して, 安全を確認できています. その結果, 正確な歯内療法(★48)と安全なインプラント植立(★49 =志田秀子)が迅速にできています.

C. 歯科治療の予後不良の原因

24. 別紙(★42=歯界展望6月号)の通り, 歯科治療の予後不良原因の60%は歯根破折で, 歯冠破折も8%です. 歯根が生きている小笠原歯科では, 保険では使えないTMS(★50=TMS)で補強していますから, 歯冠破折は起きませんから, 60+8= 68%の予後不良原因を確実に回避できています.

25. また, 予後不良原因の29%は,「冠の脱離」で, 2%は「ブリッジの脱離」ですが, どちらも, アメリカのPeter E. Dawsonが提唱している「咬合高径の平衡理論」(★51=咬合高径生涯一定説)を信じている先進国の歯科診療施設では, 「咬合高径は第一大臼歯部で1mmしか高めてはダメである」との常識が定着しており, 咬合が崩壊して, 臼歯部の歯冠長が3mm以下に短縮したまま, 歯冠修復している結果, 冠の脱離が発生して, 虫歯が進み, 歯が失われています.

26. 2〜3mmの短い支台歯の歯冠長を延長するための「歯冠長延長手術」がありますが, それは歯根周囲の大切な歯槽骨を4mm程度削除して, 歯根を弱める極めて愚かな外科手術です.

27. 私は1980年にImmediate Side Shift Movement: ISS(★52=ISS)をゼロにすると, 「歯軋り」が解消することを知り, 成人咬合矯正法を1986,87,88年に学び, 1989年には, ISS=0にできるようになりました.

28. ISS=0にできると, 「歯軋り」は無くなり, 咬合高径を10mm, 15mm高くしても, 何も不都合が起きないことが明らかになり, 1989年から, 私はDawson学説を否定して, 咬合高径を10mm程度は高めて, 臼歯部の歯冠長が5〜7mmになった状態で, 被せていますから, 冠の「脱離」を回避できています(★20.★21,★53.=沢田P.80〜84).

29. その結果, 29+2=31%の冠の脱離も回避できています. 0.5%の「腫脹」も生きている歯には起きません. 以上の結果, 私は予後不良原因の68+29+2+0.5=99.5%を回避できています.

D. 完了するまでの期間

30. 前歯と臼歯(奥歯)の唇側・頬側の充填(詰め物)処置は、1日1回で完了します。虫歯が深くて歯髄が出た場合でも、同じです。

31. 臼歯咬合面では、幅1mm以内の細い溝への充填であれば咬合力が加わらないため、前歯部と同じ白い材料で充填しても耐久性があります。そのため、1回で完了します。

32. 幅が2mmを超える場合には、咬合力が加わっても, 摩耗・咬耗しない材料で充填しなければなりません。そうしなければ、咬合する度にすり減って、咬合のバランスが崩壊します。その結果、咬合性外傷を起こして歯周病、隣接面の虫歯、顎関節症に陥る危険性が高まります。普通にはアマルガムを充填しますが, 費用に余裕がある方には、白金加金の充填(★53=村井)を行っています。

33. 虫歯の幅が歯冠の1/3を超える場合には、全被覆タイプの歯冠修復をおすすめします。無理して大きく詰めていますと歯冠が割れて、抜歯に直結する危険があります。歯冠修復は、耐久性と経済性とを兼ね備えた硬質レジン(Adoro)で前装した18K白金加金鋳造冠を製作しています。50年〜100年と耐久性があり(★12〜22.★41)、交換する必要がありません。

E. 耐久性

34. 小笠原歯科で実施している正式な虫歯治療には, 1回に保険診療の9倍から11倍の時間がかかります. ですから, 小笠原歯科では1人の診療に2時間半前後を費やしているため, 1日数名しか診療できていません。その代わり, 何回も通院する必要もありません.

35. 虫歯を完全・確実に取り除いているため、残された虫歯が中で広がる心配がまったくありません。そのため、一度治療した歯を生涯の内に何回も治療する必要がありません。保険治療では、歯学部附属病院であっても, 診療費用制限と時間制限があるため、平均10倍の長時間かかる正式な方法で治療を行うことができていません。その結果、内部の虫歯が進み、虫歯が再発するため, 耐久性が期待できないのです。保険治療の場合、日本では5〜7年で再治療が必要であるとの統計があります。(画像★35)