インプラント

1. インプラントとは、失われた歯の代わりに人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯冠を取り付ける治療法です。取り付ける人工歯冠は、まるで天然歯のような審美性と優れた咀嚼機能を回復できます。従来の義歯や、失った歯の両隣の歯を削ってつくるブリッジと違い、違和感や異物感に悩まされることがなく、しっかりと噛むことができます。
植えて10ヶ月が経過すると, 咀嚼感覚は天然の歯と変わらなくなります.

2. 歯が無くなっている部位の機能回復法として, 43年前の1974年5月にハンブルグでのInternational Dental Showの帰路, パリで Prof. Raphael Chercheveの2日間セミナーを受講して, Starter Kitを購入して帰国し, 2年後の1976年8月14日から純チタン製一体型インプラントを実用しています(★IP1=P.3, ). 2017年12月15日現在, このTypeを13,211本を植えました(★IP2=List).

3. 1992年7月3日の朝日新聞報道(★IP3)で, 『独楽型基礎』の『応力分散効果』を知り, 1994年6月24日の中日新聞報道(★IP4)で, 金沢大学医学部整形外科の『圧電効果』に伴う歯槽骨の増殖促進を知り, 1995年には福井大学工学部での研究結果から「オガ・インプラント」の特許(★IP5=特許)を取得して, 福井で製造し, 教育販売しています(★IP6=製造許可証, ★IP7=販売許可証).

4. このオガ・インプラントは1958年にリヨンで考案され, 1961年に世界で一番早くパリで発売されたChercheve:シェルシェブ・インプラントの改良品です(★IP1). 以来59年間に数々の改良が図られてきました. 私は1995年には, 完全なMotor植立法を考案し, 植立時間を1/5に改良しました. また, 2008年5月には, 使用頻度の90%を占めるSpiral Typeを改良し(★IP8=強化型), 窓方向には3.3倍, 軸方向には2.5倍, 破折強度を強くしました.

5. このインプラントは, 柔軟性があるJIS第2種純チタン製品(★IP9-1,2)であるため, 軟組織の無切開・骨膜の無剥離法で, 植えた後でNeck部で曲げて方向を簡単に修正できるため, CAD/CAMで6組も製作する, 高価なSurgical Guide(★IP10-1,2)を必要としません.

6. オガ・インプラントの使用頻度の90%を占めているSpiral Typeは, 高さ0.8mmネジ山を備えているため, 軸体の太さは4.0-0.8-0.8=2.4mmですから, 骨幅3.0mmある部位に安全に植えることが可能ですから, 全体の70%の部位には, そのまま植えられます.

7. 一方, 接続型インプラントは太さ4〜5mmの接続部分の唇側と舌側には, 幅2.0mmの骨が無いと, 歯肉退縮して, インプラントが露出し, 「インプラント周囲炎」になり, 失敗するため, 骨幅8〜10mm以上が必要なため, 全体の18%の部位しか, そのまま植えることができません.

8. 82%の部位では, 接続型は痛々しい骨移植(★IP11) などを必要とし, 植えた後で平行に曲げられず(★IP12), 平行に植えたくても, 上顎骨は外向きに, 下顎骨は内向きに傾斜しているため, 1/2〜2/3の深さに植えるのが精々です(★IP13).

9. オガ・インプラントは, 建築工学の『独楽型基礎理論』(★IP14=P.3)を採用しているため, 採用していない接続型インプラントに比較して, 400倍〜600倍の応力分散効果が認められます. そのため, 植えたら, すぐに咬ませることができます.

10. その結果, 接続型インプラントが初期固定と呼ばれる維持を歯槽骨表層の硬い皮質骨に求めているのに対して, オガ・インプラントは内部の柔らかな海綿骨=骨髄だけに求めています(★IP15=P.212の図13).

11. 普通の接続型インプラントは植えた後, 周囲の骨との癒着治癒を期待して, 3〜6ヶ月間の「安静治癒期間」(★IP16)を静かに待っている間に, 平均1.5mmの骨吸収が起きるとの, Lehkholm教授の報告があります.

12. それとは正反対に, オガ・インプラントは植えたら, 直ぐに咬ませて, 即時負荷すると, 安静を保つよりも, 独楽型理論による応力分散効果による「圧電効果: Piezo-Ellectric Effect」によって, 骨芽細胞の増殖が促進されるため, 7倍迅速な骨の増殖治癒が認められます(★IP17=P.88,89の結果-2. ★IP18=P.66,67.★IP19=P.68)から, すぐに「咀嚼・審美・発音の機能」が回復できます(★IP20=P.70, 71. ★IP21=P.72,73. ★IP22=P.75).

13. 何よりも, 細いNeck構造を備えているため, Shoulder Shifting効果, または, Platform Switching効果(★IP23=1,2)と呼ばれるNeck周囲の歯槽骨の顕著な増殖促進が認められ, 重症の歯周病患者に, 抜歯と同時に, そのまま植えても, インプラント周囲に骨は顕著に増殖し, 歯周病による「インプラント周囲炎」は一切認められません(★IP24=P.88〜90=利津子)から, 普通の接続型インプラントの常識はまったく当てはまりません.

14. オガ・インプラントは, 植えた後の3ヶ月毎の定期検診は必要なく, 歯石が沈着する不潔な状態に保っても, 接続型インプラントで恐れられている『インプラント周囲炎』にはなりません(★IP25=P.68)から, 高齢になって, 痴呆症になっても安全・安心です(★IP26=1,2,3,4=柳本).

15. オガ・インプラントは細いNeckの太さは2.1mmで, 接続型インプラントが使用している接続ネジの太さ1.4mmの1.5倍の太さがあり, 金属の破折強度は太さの4乗に比例しますから, 1.5の4乗は5.06ですから, 5倍の破折強度があります.

16. 細いNeck構造は,『自浄形態』(★IP27-1)を備えているため, 何年経過しても, 唾液を軟組織との間に通過させるだけで清潔に維持管理できるため, 専門歯科衛生士による3ヶ月毎の定期的清掃管理は必要ありません.

17. 接続型インプラントは立ち上がり部位の骨幅が8〜10mmありますから, 上部構造と軟組織との接触幅は, 10〜13mmになりますから, ピッタリとフィットした下着を着たまま, 3ヵ月に一度シャワーを浴び, 半年, または, 1年毎に脱いで入浴するのと同様で, 接続型インプラントの周囲は極めて不潔です(★IP27-2).

18. また, 接続ネジは細くて, 咀嚼振動で緩んだり, 破折したりします(★IP28
-1,2)が, 一体型インプラントは緩まず, 3ヶ月毎の定期点検や, ネジの緩みを確認するX線検査は必要ありません.

19. 世界中を見渡しても, オガ・インプラントのように, 「独楽型理論」を採用して, 植えたら, すぐに形が回復して, 直ぐ咬ませているインプラントはなく, 術後10年, 20年経過した症例報告はまったくありません(★IP29=西畠, 地かこ,
利津子). 私の実施例を見てください.

41年以上の実績

20. 小笠原歯科診療所は、1976年8月14日から即時単独植立できるインプラントを実施し、今までに13,211本を超えた植立実績があります(IP 2)。その手術方法は、無切開、無剥離、無注水、無縫合、即時単独植立が可能なため、出血が少なく衛生的で術後の痛みや腫れが少ない優れた特徴を持っています。

21. その日に機能回復ができ、多くの方が満足されています。もちろん、歯をすべて失われた方にも同じことが言えます(IP30)。また、使用しているオガ・インプラントは、感染などに抵抗性が強いため、治療後に歯石などが付いても影響を受けません(IP31=三木)。このように、他では決して真似ることができない、最先端をいくインプラント治療を行っています。
その他、1989年から日本、韓国、台湾の開業歯科医師を対象に2日間セミナーを2015年まで, 27年間主催しました(IP32=Seminar)。

インプラントの手術方法

22. インプラントの手術方法は、1回法と2回法があります。現在は2回法が一般的ですが、小笠原診療所では即時に機能回復ができる1回法を行っています(IP33=早瀬, 野尻)。

23. 2回法は分科分業している大学組織に便利な方法ですが、開業医や患者には不便な方法です。まず、軟組織を切開し、骨膜を剥離して, インプラント固定部:Fixtureを骨孔に埋入して植えた後、3〜8ヶ月後に2回目の切開、剥離を行います。その時、人工歯冠を取り付ける土台部分:Abutmentを径1.4mmの接続ネジで接続して、2週間後に仮の歯を入れます。

24. 1回法には、下記の4つの方法があります。
・1) 歯肉軟組織を切開し、骨膜を剥離してインプラントを植える方法
・2) 切開、剥離を一切行わずにインプラントを植える方法
・3) その場で仮の歯を入れて咬ませる即時に歯冠修復する方法
・4) 歯肉上に頭の一部が出た状態で, 3〜6ヶ月以上待った後で仮の歯を入れる方法
オガ・インプラントは2)と, 3)の切開・剥離を一切必要とせず、すぐに咬める安全で安心できる治療方法です。
即時に力を加えても, 大丈夫な理由=即時負荷

25. オガ・インプラントは, 建築工学の『独楽型基礎理論』を採用しており, 応力分散効果が, 採用していない接続型インプラントの400倍から600倍もあるため, 植えた直後に3〜6ヶ月間の『安静治癒期間』を待つ必要がなく, すぐに咬ませて負担をかけると, その刺激で圧電流の効果(Piezo-Ellectric Effect)が発生して, これが骨芽細胞の増殖を促進するため, 安静状態の7倍迅速な骨の増殖治癒が認められます.

出来上がるまでの期間

26. 1回法の場合、通常はその日に仮の歯が出来上がり、審美性と咀嚼機能が即時に回復します。骨や咬合関係に左右されますが、3〜6ヶ月で完成となります。(2回法の場合ですと、9〜12ヶ月ほどかかります。)

耐久性

27. 咬合を考えて、必要な本数を必要な部位に植えます。そのため、耐久性は半永久的になります。もし、本数が不足しますと、インプラント周囲の骨に無理な力が加わって骨が解けてしまいます。そして、動揺したり、金属疲労が原因でインプラントが破損したりすることがあります(IP34)。

28. 立上がり部分の太さが5〜6mmある2回法インプラントは、周囲の血液循環とリンパ液循環を障害する結果、感染に対する抵抗力が弱いため、清潔に保つことが必須条件です。

29. そのため術後には、周囲の清潔を保つために, 3ヶ月毎に診察を受けることが義務付けられています。これは、清潔に維持管理をしなければ、感染して失敗してしまうからです。また、2回法はアバットメントと呼ぶ支台を止める径1.4mmの細いネジが、弛んだり、破折したり、牛蒡抜きになったりして、使えなくなるため、Sleeping Implant(IP35)と呼ぶ使えないものが発生しますから, その管理を行います。

30. それに比べ、径2.1mmのNeckを備え, 立ち上がり部分の直径が3.1mmと細いオガ・インプラントは、特別な維持管理をする必要がありません。維持管理するための診察も、9ヶ月〜2年に1回ですみます。抵抗力が強く、歯石が付いても特別な影響を受けないため安心です。

31. 外科手術の大原則に照らして、「一般に傷を水で濡らすことは、傷の治癒を妨げ、術後の疼痛と感染の原因になり、一番好ましくないことです。」

32. しかし、歯科インプラント手術に現在使われている方法は、一般に注水して骨の発熱を冷却する方法が採用されています.私は1992年6月に「注水しないと、術後疼痛がきわめて軽く、治癒が迅速に進む」事実に気付き、このことを知りました.そこで、世界で一番強い回転力=トルクを発揮できるモーターを製造していた(株)ナカニシに依頼して、注水しなくても、発熱しない低速回転で、しかも、65N/cmの強いトルクを出せるモーターと、器具の破損防止の安全装置として45N/cmのトルク・リミッターを内蔵した1/256減速コントラ・ハンドピース(IP36)を製造することに1995年10月成功しました。

33. これはSurgitop Motor System(IP37)として、アメリカを初め、世界的に輸出販売されていました。
一般のインプラント・モーターはトルクが弱くて、最高回転数の時に31N/cmとか、50N/cmが発揮されるため、1,200回転/分や、800回転/分という高速回転で骨を削っているため、発熱して注水冷却が必要なのです.私は100回転/分で65N/cmで, 45N/cmのTorque Limiter(IP38)で削るため、発熱しないため冷却する必要はありません。
私が実施した実例と, その経年的な経過を写真で確認してください.
★ 症例写真